
下仁田ネギは冬に甘みを増す人気の品種ですが、市販の種から育てるだけではなく、自分で育てた下仁田ネギから種の採種も可能です。
本記事では私、ガーデンパパが実際にプランターで栽培した下仁田ネギから種を採取する様子を、写真付きで詳しくご紹介します。
春先になると、下仁田ネギは中心から「ネギ坊主」と呼ばれる花芽を伸ばします。
このネギ坊主が開花し、種子をつけるのが種取りの第一歩です。
ネギ坊主は下仁田ネギを育てていると勝手に出てきますので、特にこれと言って特別なことをする必要はありません。
ネギ坊主が出てくると、これまで美味しく食べることができていた白根の部分が筋張ったり固くなったりしてくることがあります。
これを「とう立ち」と言います。
【茎が硬くなりやすい】
花芽を伸ばすために栄養がそちらへ集中し、白根の部分(可食部)が筋張ったり硬くなったりすることがあります。
【甘みが減少する】
通常、下仁田ネギの魅力である“とろっとした甘み”が減り、ややえぐみが出ることも。
【保存性が低下する】
花が咲いた後は劣化も早くなるため、食用には向かなくなる可能性があります。
食べられないわけではないけれど…
まだネギ坊主が出て間もない段階であれば、加熱調理(煮込みや焼きネギ)で十分美味しく食べられます。
ただし、出た後しばらく放置してしまうと、繊維質が強くなってしまうため注意が必要です。
他の野菜などでもそうなのですが「とう立ち」をすると、実や茎が固くなり、食感も悪くなります。
ここでは3パターンの方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネギ坊主が出てきたらしばらく放置しておき、ハサミでカットできるよう長さになった時点でカット(摘芯)します。花芽に栄養を取られることで「とう立ち」しますので、ネギ坊主が出た芽をカットすることで本来行き届くはずであった栄養がそのまま行き届くようになります。
白根(食べる部分)の部分が良い感じに育っていたなら、全て収穫して保存しておきましょう。
収穫後は土がついたそのままの状態で段ボール箱などに入れておき、風通しの良い涼しい場所で保管することで、1~2か月位は保管しておくことができます。
次回の種まき用にそのまま育てます。
ネギ坊主の部分が茶色く枯れてくるまで放置しておくだけなので、種を取るのは比較的簡単です。
育てていくうちに太い株と細い株に分かれてくることがあります。
太いものは食用に!
細いものは種取り用に!
などと予め決めておくと良いかも分かりませんね。
3月頃になるとネギ坊主が顔を出してきます。
種取り用のものはそのまま放置して育てていきます。
特に何をせずともグングン伸びています。
ネギ坊主が茶色く枯れてきて、種が見えたころに先端部分をカットし、風通しの良い日陰で数日乾燥させます。
乾燥したら指でこすると種がパラパラっと落ちてきます。
瓶やタッパーなどに、乾燥剤と共に入れて保管します。
風通しの良い紙袋でもOK!
下仁田ネギの種取りは、少しの手間で毎年使える自家製種を手に入れられるエコな方法。写真を参考に、ぜひ挑戦してみてください。
撮影した写真が行方不明になってしまったので写真が少なめですが^^;
見つかったらまた追加しておきますのでおゆるしを~~~(>人<)